◆誘導法
誘導法は、活元運動そのものを誘発するための
事前運動です。
活元運動は、身体が常日頃、意識の裏側で体バランスを
保つために行なっている自律調整作用です。
常に動いている体運動を、より大きく表側に出そうとするの
ですから、身体にとってひとつ緊急的な非常力の出動を
促す刺激を与えないとなりません。
そのため、身体にとって不自然でアンバランスな呼吸を
与えるようにします。
それが、以下の誘導法である所作となります。
①親指を内側に握りしめるよう拳を作り、腕をななめ前方
から肘をくの字に曲げながら、肩甲骨を寄せるように
後方に反らせていきます。
②これを、息を呼きながら行なうのです。
はあーと声に出し、ゆっくり呼きながら動作をします。
※肩甲骨をぐうと寄せるのに、力が集まってゆくように
溜めますから、身体にとっては非常に力感のある
大きな、普段行なわない動作となります。
これが、呼く息で行なわれるため、身体にとっては
不自然で負担のある動作なのです。
そこで、無意運動系の調整作用がおのずと、この
不自然なアンバランスを調整しようと発動される
のです。
③身体を後方に反らせ、肩甲骨を寄せながら
脊椎の上部から順々に力点を下に下ろしていきます。
脊椎に集まった力を一つひとつ下ろしながら、
腰椎のあたりまで下ろし、息を呼き切ったところで
少し奥歯を噛みしめます。
④少し耐え、ポッと弛めます。
フワッと腕が戻るよう、腰あたりの力をフッと抜く
のです。
一瞬で、身体じゅうの力が抜け、弛むようにします。
⑤この動作を3回行ない~身体にとって負担となる動作
のため3回までです~首を弛め、目を閉じ、手のひらを
膝の上に上向きに置いて、ぽかーんとして
活元運動の内動を待ちます。
◆自律動
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