2015年5月18日月曜日

誘導法と自律運動の発現





   

  ◆誘導法

   誘導法は、活元運動そのものを誘発するための
  事前運動です。
  活元運動は、身体が常日頃、意識の裏側で体バランスを
  保つために行なっている自律調整作用です。

  常に動いている体運動を、より大きく表側に出そうとするの
  ですから、身体にとってひとつ緊急的な非常力の出動を
  促す刺激を与えないとなりません。

  そのため、身体にとって不自然でアンバランスな呼吸を
  与えるようにします。

  それが、以下の誘導法である所作となります。
  




    ①親指を内側に握りしめるよう拳を作り、腕をななめ前方
     から肘をくの字に曲げながら、肩甲骨を寄せるように
     後方に反らせていきます。
     
    ②これを、息を呼きながら行なうのです。
     はあーと声に出し、ゆっくり呼きながら動作をします。

     ※肩甲骨をぐうと寄せるのに、力が集まってゆくように
      溜めますから、身体にとっては非常に力感のある
      大きな、普段行なわない動作となります。
      これが、呼く息で行なわれるため、身体にとっては
      不自然で負担のある動作なのです。
      そこで、無意運動系の調整作用がおのずと、この
      不自然なアンバランスを調整しようと発動される
      のです。

    ③身体を後方に反らせ、肩甲骨を寄せながら
     脊椎の上部から順々に力点を下に下ろしていきます。
     脊椎に集まった力を一つひとつ下ろしながら、
     腰椎のあたりまで下ろし、息を呼き切ったところで
     少し奥歯を噛みしめます。
     
    ④少し耐え、ポッと弛めます。
     フワッと腕が戻るよう、腰あたりの力をフッと抜く
     のです。
     一瞬で、身体じゅうの力が抜け、弛むようにします。

    ⑤この動作を3回行ない~身体にとって負担となる動作
     のため3回までです~首を弛め、目を閉じ、手のひらを
     膝の上に上向きに置いて、ぽかーんとして
     活元運動の内動を待ちます。
    
   







    ◆自律動







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